Zap Viewer — ユーザーマニュアル
Blender 用のピクチャービューア風レンダー履歴です。F12 の静止画 でもアニメーションでも、レンダーが終わると自動的にディスクへ保存され、ラベル付け・ 再生・比較ができる履歴リストに追加されます。うまくいったテストレンダーが黙って 上書きされることはありません。
30秒でわかる
- インストールするだけ。設定は不要です。
- レンダー(F12)すると Zap Viewer ウィンドウが自動で開きます。
- レンダー完了と同時にディスクへ保存され履歴に追加されます。 ボタンを押す必要はありません。
- 履歴の項目をクリックすれば再表示。2つ選んで A/B 比較 も可能です。
- Blender を終了して開き直しても履歴は残っています。
動作環境
Blender 5.0 以降。5.0.1・5.1.2・5.2 で検証済みです。
インストール
- Edit › Preferences › Get Extensions › 右上の ドロップダウン › Install from Disk…
zap_viewer-2.9.0.zipを選択します。- 以上です。次のレンダーから Viewer が開きます。
基本的な使い方
レンダーするだけ
F12 を押すか、アニメーションをレンダーします。Viewer ウィンドウが開き、 レンダー中はライブの Render Result を表示し、完了すると保存済みの項目に 切り替わります。静止画は Still 項目 1つ、アニメーションは Sequence 項目 1つ(日付フォルダ)になります。フレームごとに項目が 増えることはありません。

過去のレンダーを見る
履歴リストでクリックします。Still は原寸で、Sequence はスクラブ・再生 できる状態で開きます。
ラベルを付ける
項目の名前欄に入力します。「v3 キーライト暖かめ」など、明日の自分が わかる言葉で十分です。.blend と一緒に保存されます。
2つを比較する
1つ選んで Set A、別のものを選んで Set B、そして Compare。ドラッグできる境界線で画面が分割されます。解像度が違う場合、 Zap Viewer は引き伸ばして合わせず比較を拒否します — それでは見ているものが 偽りになるからです。

画面リファレンス
Viewer ウィンドウ
プロパティタブの奥ではなく、C4D のピクチャービューアのように専用 ウィンドウを使います。セッションにつき 1つで、次のレンダーも同じ ウィンドウを再利用します。大きなプレビューがウィンドウを占め、履歴リストは サイドバーにあります(表示されていなければ N)。
再生バー
下部に、先頭へ・戻る・再生/停止・進む・末尾へ・ループ・再生設定が並びます。 フレーム欄は現在位置、Start/End 欄は再生範囲を指定します。
再生はシーンから独立しています。ここでレンダーを再生しても シーンのプレイヘッドは動かないので、3D ビューポートが一緒に動くことは ありません。矢印キーでスクラブ、Shift+矢印で範囲の先頭・末尾へ、Space で 再生 — いずれも Viewer ウィンドウ内でのみ動作します。

タブ
- History — サムネイル・ラベル・時刻付きのリスト。
- Info — 解像度、レンダー時間、Sequence ならフレームごとの 所要時間(下記)。
- Layer — 表示中の画像のレイヤー状態と、マルチレイヤー EXR に 関する注記(「今回のリリースに含まれないもの」参照)。
Navigator
左上に画像全体の縮小表示が出て、現在ズームしている範囲が矩形で示されます。
Refresh / Import / Remove / Clear
- Refresh — 履歴フォルダを再スキャンして未登録のレンダーを探します。
- Import — 他のフォルダのレンダーを取り込みます(下記)。
- Remove — 選択した項目をリストから外します。
- Clear — リストを空にします。
Remove と Clear はファイルを削除しません。リストから外れるだけです。 Remove の「Also delete files」オプションも履歴フォルダの外には一切 触れません — 取り込んだフォルダが削除されることはありません。
フォルダからレンダーを取り込む
Import を押してフォルダを選ぶと、Zap Viewer が作ったものでない レンダーも履歴に入ります — 昔のプロジェクト、レンダーファームの出力、 同僚から届いたフォルダなど。
- コピーも移動もしません。項目は元の場所のファイルを指します。
frame_0001.png…frame_0250.pngのような 連番のまとまりは 1つの Sequence として入ります。250個の静止画に 分割されることはありません。- 同じフォルダを 2回取り込んでも重複しません。

フレームごとのレンダー時間
Sequence を選んで Info タブを開きます。レンダー中に各フレームが 何秒かかったかが記録されています:
Average per frame: 6s (48 frames)
Per-frame render time
Frame 12 41s
Frame 7 18s
...
slowest 12 of 48 frames
最も時間がかかったフレームから表示されます — 「どのフレームが 重かったか」がこのリストの答えるべき問いだからです。レンダー中も、 フレームが終わるたびにリアルタイムで更新されます。

保存先と永続性
Zap Viewer は自分のファイルを「履歴ストア」と呼ぶフォルダーに保存します。
初期状態では .blend の隣の render_history フォルダーで、
プリファレンス > アドオン > Zap Viewer から移動できます —
プロジェクトの隣、プロジェクトから離れた 1 つのフォルダー(プロジェクトごとの
サブフォルダー)、または任意の場所。フォルダー名もそこで変更します。シーンに
直接指定した History Folder はこれらすべてに優先します。
名前はタイムスタンプです — 静止画は 20260717_143022.png、
シーケンスフォルダーは 20260717_143530/。
アニメーションのフレーム: コピーするか、参照するか
アニメーションは Blender がすでに出力パスへ書き出しているので、Zap Viewer が書き直す必要はありません。Keep a Copy(初期値)はストアにもう 1 部 コピーを保存し、あとで何をレンダーしてもその項目が示す画は変わりません。 Use Output Files は Blender が置いた場所にそのまま残して参照するだけ です — 重複はありませんが、同じフレームに上書きレンダーするとその項目が示す 画も変わり、行に Changed と表示されます。F12 の静止画はどちらでも必ず 保存されます。Blender が静止画にはファイルを書かないためです。
.blend への埋め込み(パック)
ストアを Pack into the .blend にすると静止画がプロジェクトファイル 自体に埋め込まれ、隣に何もない 1 ファイルとして持ち運べます。その分 .blend は 静止画のサイズだけ大きくなり、保存のたびに全体が書き直されるため、容量を 節約する機能ではなくプロジェクトを持ち運ぶための機能です。アニメーションの フレームはパックできず、出力パスに残ります。パックされたレンダーは最初から ロックされた状態で作成されます — ディスクに戻れるファイルがないからです。
すべての項目が実際のファイル、またはその実際の記録なので、Blender を 終了しても失われるものはありません。.blend を開き直せばサムネイルを含めて リストが再構築されます。
Zap Viewer はレンダー設定、Blender 自身のレンダースロット、シーケンス エディターに触れず、ヘッドレスレンダーではウィンドウを開きません — レンダーファームでも安全です。
フォルダーをいっぱいにしないために
テストレンダーは溜まります。パネルの Storage Settings にある Delete After は、指定した日数を過ぎた項目を削除します。初期状態は オフで、0 は「しない」です。
何を削除するかは意図的に狭くしてあります。Zap Viewer が自分のストアに 書いたファイルだけを削除します。ユーザーのレンダー — 参照したもの、 読み込んだもの、単にそのフォルダーにあったもの — はリストから外れるだけで ディスクには残ります。ロックされた項目と現在選択中の項目には決して触れず、 バックグラウンドレンダー中は動作しないため、レンダーファームのノードが ファイルを開いても履歴が掃除されることはありません。
残したい項目は行の鍵アイコンを押すか、リスト横のロック・解除ボタンで まとめて処理します。Delete Unlocked は期間に関係なくロックされて いないものを今すぐ削除し、Remove Packed は .blend に埋め込んだ レンダーだけを取り出します — Blender の Purge はこれらを認識できませんが、 このボタンは Zap Viewer のものだけを選び出します。いずれも取り消せないため、 実行前に正確な個数とサイズを表示します。
今回のリリースに含まれないもの
マルチレイヤー EXR の履歴 — 近日対応
レンダーの保存と再生は正常ですが、保存された静止画は合成結果に 統合されるため、パスが履歴のコピーに残りません。Blender は対話的な F12 静止画に対してファイルを一切書き出さないため、Zap Viewer が Render Result から生成する必要があり、そのために使えるどの経路もレイヤーを破棄します。 履歴のコピーにパスが必要な場合は、当面シングルレイヤー EXR で レンダーしてください。Layer タブにも同じ案内を表示しています。